auひかりはスマホと同じような速度制限があることを知っていますか?
この記事では、auひかりで速度制限にかかる条件や制限の解除方法について解説していきます。
目次
auひかりで速度制限にかかる条件
スマホを使い過ぎると速度制限がかかるのは誰もが知っていますが、パソコンならいくら使っても大丈夫と思っている人は多いのではないでしょうか。
実はauひかりの光回線サービスでも、条件によっては速度制限がかかってしまうことがあります。
しかし、長年au光を使っているけど、制限されたことなんて一度もない、制限があるなんて知らなかったという人も多いかもしれません。
これはスマホの速度制限の条件と、auひかりの速度制限の条件が違うのが原因です。
ではauひかりの速度制限の条件は何なのでしょうか。
以下で詳しく見ていきましょう。
1週間に3日以上30GB以上のデータ通信を行った場合
auひかりでは1週間に3日以上、30GB以上のアップロード通信を行った場合、速度制限の対象となります。
カウントされるのはアップロードのみで、サイト閲覧やアプリのダウンロードなど、ダウンロード通信はカウントされません。
スマホの通信制限はダウンロード通信も含まれるので、動画を見すぎたりすると制限がかかりますが、auひかりではそういうことは起こりません。
スマホの通信制限に比べると、auひかりの速度制限の条件はかなりゆるいといえます。
しかし注意したいのは大量のデータをアップロードする時です。
例えば、
- ウェブ上にデータを保存する「クラウドストレージ」を頻繁に使う
- Youtubeなどに頻繁に動画をアップロードする
といった場合、通信制限にかかってしまう恐れがあります。
日常的に大量のデータをアップロードする人は、auひかりに速度制限があることを認識しておくと良いでしょう。
他光回線サービスの速度制限の条件
auひかりは1週間のうち3日間、30GBのアップロードで速度制限されますが、では他の光回線も同じように速度制限の条件があるのでしょうか。
結論から言うと、他の光回線サービスではauひかりのような速度制限を実施しているところはほとんどありません。
例えばNURO光、フレッツ光、ソフトバンク光など、主な光回線サービスは速度制限はないんですね。
ただしBIGLOBE光では公式サイトで、土日など通信量が多い時間帯に大量のデータ送信を行っている利用者を、速度制限する場合があるとアナウンスしています。
ビッグローブ光/ドコモ光/フレッツ光においては、通信設備が混雑し速度の低下が場合のみ、通信量が特に多いお客さまの通信速度を制御します。通信設備の混雑が解消次第、この制御は速やかに解除します。
他にもOCN光や@nifty光なども、混雑時に速度制限を実施することがあるとアナウンスしています。
ちなみにOCN光はかつて、auひかりと同じように30GBの速度制限を設けていましたが、クラウドの普及などを理由に今は廃止しています。
ただし他社でも、同じような理由で速度制限をかけることはあるかもしれません。
どうしても気になる場合は各社に問い合わせてみると良いでしょう。
auひかりで速度制限にかかった時の通信速度と期間
auひかりで速度制限にかかった時、
- 通信速度がどれくらいになるのか
- 制限される期間はどれくらいなのか
気になるところです。
スマホの速度制限のように動画がカクカクになってしまっては光回線の意味がありません。
auひかりの速度制限も、スマホの速度制限のように厳しいものなのでしょうか。
通信速度は上り最大3Mbpsに制限される
auひかりで速度制限が実施された時の通信速度は、上り最大で3Mbpsとなります。
通常時のauひかりの上り最大速度は1Gbpsですから、大幅に制限されてしまうことになります。
1Gbpsを1000Mbpsとすると、大体330分の1くらいに落ちてしまう計算です。
3Mbpsというのは、メールやLINEなどのテキストデータなら十分使えるレベルです。
一方で動画のアップロードなど、大容量のデータ通信はかなり遅くなるでしょう。
auひかりの速度制限は下り通信には適用されない
ただしこの速度制限は、上り速度にのみ適用され下り通信(動画の閲覧やダウンロードなど)は制限されません。
なのでスマホの速度制限のように、動画の読み込みが遅くなるようなことは起こらないんですね。
ファイルのアップロードといった、上り通信のみ速度が遅くなります。
スマホの通信制限速度が128kbpsなのに比べると、auひかりの速度制限はだいぶましです。
しかし大幅に通信速度が落ちることには変わりありませんので、アップロードを頻繁に行うときは注意が必要です。
速度制限の期間は約3週間
auひかりで一度速度制限がかけられると、約3週間その状態が続きます。
スマホの通信制限の期間は月に一定のデータ量を超えると、その月の残りの期間が速度制限がかかるというシステムなので、auひかりの速度制限のシステムはスマホとは少し違います。
例えば20日使って制限がかかったとすると、スマホでは月の残りの10日間が速度制限になりますが、auひかりでは月のどの時点かに関係なく約3週間制限がかかってしまうんですね。
3週間も速度制限を我慢しなければならないというのは、正直かなりつらい状況と言えます。
「光回線を利用しているから速度制限はない」と思い込んで大量のデータをアップロードすると、後で後悔することになります。
大量の画像などをアップロードする際は、ある程度日を分けて行うことをおすすめします。
auひかりの速度制限を解除する方法は?
運悪くauひかりの速度制限に引っかかってしまったとして、それを解除する方法はあるのでしょうか。
動画サイトを見たりアプリをダウンロードしたりと、プライベートで使用するなら特に問題はないかもしれません。
しかし仕事などでファイルのアップロードを頻繁に行う場合、速度制限は大きな支障をきたしてしまいますよね。
制限期間を過ぎるのを待つのみ?
結論から言うと、auひかりの速度制限を解除する方法は現状ではありません。
というのも、
- 速度制限の解除を申請するような場所がない
- 速度制限がないプランがない
といったように、auひかりでは速度制限をすぐに解除する方法が設けられていないんですね。
スマホの場合は有料で制限解除の申し込みをすることができます。
解除の期間も超過した日から翌月まで、または短期間に大量の通信をした場合は数日くらいで制限が解除されます。
しかしauひかりで一度速度制限がかかってしまうと、3週間の制限期間が過ぎるのを待つのみになります。
速度制限にかからないための予防策3つ
ただauひかりの速度制限は基準が非常にゆるいので、スマホの速度制限のように常に気をつける必要はありません。
しかし仕事などで送信量の多い特殊な使い方をしている方は、速度制限にかからないか気になることもありますよね。
動画のアップロードを3日に30GB以内に抑える
速度制限にかからないための一番の予防策は、当たり前かもしれませんが速度制限の条件に達しないようにすることです。
データのアップロードを1週間に3日、30GBを超えないようにすれば、速度制限にかかることはありません。
ただし30GBというデータ量はかなり大きく、
- 長時間の動画をアップロードする
- 高画質の動画を大量にアップロードする
といったケースでない限り、30GBを超えることはほとんどないと思ってて良いでしょう。
例えばYoutubeに20~30分くらいの動画をアップロードしたとき、データ量はせいぜい数百MBなんですよね。
毎日4,5本くらい動画をアップロードしたとしても、auひかりの通信制限には全くかかりません。
一度に数百枚の画像や大量のデータをアップロードするなど特殊な事情がない限りは、30GBの制限をそこまで気にする必要はないでしょう。
同時通信している端末を減らす
最近はパソコン以外にもインターネットに接続して使う家電が増えたため、つい何台もの端末が同時通信している環境になりがちです。
しかし無線LANは端末が増えても総帯域が変わらないため、端末が増えるとその分速度が落ちてしまいます。
そのため同時通信している端末を減らすのも有効です。
どうしても通信速度が不満な場合、パソコンのみ有線LANで使用するのがおすすめ。
有線LANなら無線LANに接続している他の機器とぶつからないので、光回線本来の速度を確保しやすくなります。
有線LANと無線LANは切りかえることができるので、普段は無線LANで接続して、速度が遅いと感じたら有線LANに切りかえるといった使い方も良いでしょう。
速度制限がない光回線サービスへ乗り換える
どうしてもauひかりの速度制限に不満がある場合、速度制限のない他の光回線サービスに乗り換えてしまうのもアリです。
例えばNURO光やフレッツ光には速度制限がありません。
原則としていくらアップロードをしても、速度制限がかからないことになっています。
ただし速度制限がないからといって、際限なくいくらでもアップロードして良いわけではありません。
他光回線でも異常なアップロードは厳禁
あまりに大量のアップロード、例えば1日に何10GBものデータをアップロードしたりすると、帯域制限などにかかることがあります。
光回線だからといって無限にデータを送信をできるわけではなく、たとえ公表はしていなくてもどの光回線でも上限があるためです。
具体的な例だと
- ファイル共有ソフトで違法なアップロードを行った場合
- パソコンがウイルスに感染している場合
といったように、意図せず大量のデータがアップロードされるケースが当てはまります。
しかし基本的には、速度制限がない光回線サービスで送信データ量を気にする必要はありません。
たいていの光回線サービスは速度制限がありませんが、BIGLOBE光など一部サービスで速度制限がある場合もあります。
契約する時は本当に速度制限がないかどうか、きちんと確認しておくようにしましょう。
まとめ
auひかりは光回線サービスの中では珍しく、30GBという速度制限の条件があります。
普通に使っている限り制限にかかる心配はありませんが、大量のデータをアップロードする時は注意が必要です。
auひかりを利用して、ぜひ快適なインターネットライフが楽しんでください ^^