こんにちは。最近mineoにしてiPhone6の利用料金が2,000円台になって歓喜しているとみっちです。
さて、ブログやサイトを運営していると、検索エンジンに表示される順位が気になるよね〜!
WindowsならGRCイチオシ。デザインはイマイチですが、安定感あるし使い勝手は抜群。
さて、Macユーザーの人は順位チェックはどうしていますか!?
以前、当ブログではRankgruseoがオススメと書いた。
Rankgruseoは840円程度でApp Storeで変えるアプリなんだけど、つい最近Macのブラウザで検索順位を確認できるツール(しかも無料!)を見つけたので、こちらも早速試している。
無料なので、いつ終了するとも分からない点が不安だけど、かなりいい感じなので紹介したい。
そんな検索順位ができるアプリはSERPOSCOPEという。
目次
SERPOSCOPEとは

下記からSERPOSCOPEの公式サイトに飛べる。
SERPOSCOPEとはGoogleでの検索順位の確認ができる無料のオープンソースツール。
今回記事のタイトルに「Macでの検索順位チェック」と書いたけど、対応している環境は下記の通り。
動作環境

- Windows
- Ubuntu / Debian
- jar (Mac, other Linux...)
- Source code(Github)
ローカル環境でサーバーを立ち上げて使う感じになるけど、特別難しい設定は必要ないよ。
ただし、Javaを使用する点に注意。
以前はPHPとMySQLで動くように設計されていたようで、これだと気軽にレンタルサーバーなどにアップして使うことができたのではないだろうか。
検証はしてないけど、Javaをサーバー上で動かすことができれば、特定のURLにアクセスして順位を確認などができるみたい。
とは言え、Googleは検索順位チェックの使用を一切禁止しているので、ツールを設置したサーバーのIPから、Googleへのアクセスを遮断してしまう可能性があるので、自前でサーバーに用意する場合は要注意。
ソースはGithubに公開されているよ。
誰でも無償で無制限に扱えるMITライセンスとなっている。
続いて、SERPOSCOPEの特徴を書いてみると、
特徴
- 設定できるキーワードとサイト数が無制限
- 特定キーワードにおけるライバルサイト(100位以内)の順位変動も記録
- google.co.jpなど検索する国や地域を変更可能
- ユーザーアカウントを複数発行して管理者権限か閲覧専用かなどパーミッション設定ができる
- 手動、自動実行どちらも可能
- サイトや用途ごとにチェックするグループを作成できる
- 検索結果はチャート表示、表での表示が可能
- 順位が上昇したもの、下降したもので分かりやすく表示
- もちろんエクスポート機能つき
先ほど触れたRankgruSEOは、検索順位の取得に限っては優秀なのだけれど、チャート表示はできないし、表で確認するのも使い勝手はイマイチではあるので、有料でもいいからMacで検索順位チェックをできるツールがないもんかと、しばらくの間探してきた。
自分で検索エンジンチェッカーを作った方が早かったかもしれない(僕は元SEO会社勤務)w
SERPOSCOPEは、これだけの機能を無料で提供していて、しかも正常に動作する。Macでは他に見たことがない...!
有料のRank Trackerもどういうわけか僕の環境だとうまく動かなかったし、サーバーにインストールして使うSeo Panelも日本版のGoogle(google.co.jp)が指定できなかったりして今ひとつだったのだ。
SERPOSCOPEは先月から2週間ほど使用しているんだけど、今のところバッチリ順位取得ができている!
これだけの機能が無料なんて、なんてありがたいんだろう!
GRCへの課金をためらっている人は、まずはSERPOSCOPEを使ってみるのもいいんじゃないかな。
デメリット
やはり無料なので、いつ開発が終了するか分からないし、検索順位が取得できない不具合が発生したとしても、すぐに改修版のプログラムがリリースされるとは限らない。
フォーラムも日本語には対応していない。
業務用等でどうしても毎日順位を取得できないと困る...といった場合には、信頼性が高く、国産のGRCを使おう。
それでは引き続き、SERPOSCOPEの使い勝手を紹介していく。
SERPOSCOPEをMacにインストールする
SERPOSCOPE公式サイトで「jar (Mac, other Linux...)」の欄のDownloadボタンを押して、インストーラーをダウンロードする。
「serposcope-x.x.x.jar」といった名称のファイルがダウンロードされる。今日確認したところ、最新のバージョンは「serposcope-2.6.0.jar」だった。
ただし、これをダブルクリックしてもすぐにインストールされない場合がある。。
そう、Java(ver. 1.8以上)が必要なんだよね!!
まずはMacのターミナルで、インストールされているJavaのバージョンを調べてみよう。コマンドはこれだ。
[bash]java -version[/bash]実行して、「java version "1.8.0_101"」のように表示されれば、1.8以上のバージョンなのでOK。

1.8未満の場合は、ORACLEのサイトから最新バージョンをインストールしよう。
セキュリティアップデートなどがあると、バージョンが変わると思うけど、僕のMacは「Mac OS X」欄にある「jdk-8u112-macosx-x64.dmg」で大丈夫だった。
対応するJavaがインストールされていれば、先ほどの「serposcope-x.x.x.jar」をダブルクリックしてインストールしよう。
表示される内容に従ってインストールをすると、ブラウザで管理者アカウント登録画面が立ち上がる。多分...
もし立ち上がらなかったら、ブラウザで
http://127.0.0.1:7134/
にアクセスしよう。
管理者アカウントの登録

下記の内容で登録していくよ。
管理者アカウントとして使用するEメールアドレスを入力 | |
Confirm Email | Eメールアドレスを再入力 |
Password | 管理者アカウントのログインパスワード |
Confirm Password | ログインパスワードを再入力 |
入力できたら、「Create」ボタンをクリック!
管理者アカウントの作成が完了するので、入力した情報で早速サインインしてみよう。
検索設定
サインインが完了したら、まずは、検索エンジンで順位取得をする細かな設定をしよう。
この作業は一度やっておけば、以降は設定の変更がない限りそのままで大丈夫。
「ADMIN」→「GENERAL」と進む。
GENERAL
Cron time (Server time = XX:XX)
自動で順位取得をおこなう場合は設定しよう。
PCの電源が入っていないと実行できないので、PCの電源が入っていそうな時間を選ぶといいだろう。
僕は平日の10時は大体Macを立ち上げているので、「10:00」と設定した。
順位取得中には何か別の作業をしていても問題ないよ。
ただし、オフィスなど同一のIPアドレスで複数のPCで順位取得をしたり、手動でのGoogle検索を頻繁に行うと順位取得に失敗したり、一時的に検索が利用できなくなる可能性があるので注意が必要だ。
History limit (in number of days)
検索順位を保存しておく期間を設定できる。
デフォルトは「365」となっているので、1年経ったら検索順位が破棄されてしまうようだ。
空欄にするか、0を入力しておくと、無期限で保存できるはず。
「GENERAL」の設定欄には「DISPLAY」や「CAPTCHA」などの設定項目もあるけど、必要に応じて変更すればOK。
「DISPLAY」は、SERPOSCOPEの初期表示で何を表示するかの設定ができる。僕は順位をテーブル表示しているが、好みに応じてチャートなどに変更してもいいだろう。
「CAPTCHA」はGoogle検索で画像認証が出てしまった際に自動で認証させる海外の有料サービス。僕は使っていない。
Googleの設定
続いて、「ADMIN」→「GOOGLE」と進む。

Number of pages
Googleで、何ページ分の検索結果を取得するかを設定する。
通常は検索上位100位まで取得できればいいと思うので、「1」のままでOK。
Results per page
Googleの検索結果は、10件表示と100件表示がある。
若干表示が異なる場合もあるようだが、100件表示から順位を取得することをオススメするよ。
10件表示だと、100位までチェックするのに最大で10ページ分チェックしなければいけなくて、チェックが増えるということは、時間もかかるしGoogleから遮断されて順位を取得できなくなる可能性が増えるからだ。
というわけで、100と入力しておこう。
Pause
Googleはロボット(検索順位チェックツール)による検索順位の取得を公式にはOKしていない。多大な検索クエリが、一般のユーザーに迷惑をかけてしまうからだ。
そのため、連続した検索クエリを認識すると、そのIPからの検索を遮断したりする。
人が検索する場合は、1秒に何回も検索したりするのは不自然だからね。
なので、1回の検索につき、待ち時間を発生させる。
MinとMaxの設定項目があるけど、この間でランダムに待ち時間を発生させてくれるんだと思う。待ち時間も毎回一定だと不自然と解釈されるかもしれないしね。
僕のMacだと、今登録しているのは40キーワード程度なんだけど、
Min: 5 Max: 7
でうまいこと動いてくれている。
キーワードがもっと増えたりしたら、Min: 10、 Max: 20のようにもっと待ち時間を増やしていかないとダメかもしれない。
チェックするサイトやキーワードが増えてきたところ、順位取得を失敗するようになってきた。
Min: 30 Max: 60とかなり長い時間をかけて順位取得をしているが最近はダメだ。
毎回1回は順位取得に失敗するので、「CHECK RANKS」 → 「Recheck failed/new keywords」と進み、順位を再取得するようにしている。
SERPOSCOPEでの順位チェックが途中で止まったりエラーになるような事態となったら、待ち時間を長く設定するようにしよう。
Maximum threads
検索順位を複数並行してチェックして、検索時間を短縮することが可能なんだけど、Googleから検索の制限がかかるリスクが高まるので、使わないほうがいいだろう。
1のままでOK。
ちなみにもしもGoogleから検索の制限がかかっても大丈夫。しばらくすると治るからw ビビらなくてよい。
会社員時代、一度だけ僕が書いたプログラムでYahoo!に大量の検索クエリを無限ループで送ってしまい、全社員のパソコンがしばらくYahoo!に繋がらなくなったときは焦ったな。。
想い出。
Fetch retries
無線LANが途切れた場合などのネットワークエラー時にリトライする回数を設定できるよ。
デフォルトは「2」となっているけど、僕は1を設定してネットワークの不具合時には手動で再実行するようにしているよ。
続いて、「DEFAULT SEARCH OPTIONS」の項目いくよ〜。

TLD
TLDとはトップレベルドメインの略だ。
日本版のGoogle検索を使用するなら「co.jp」を指定しよう。
Device
SERPOSCOPEではPC版とモバイル版の検索結果を取得できるんだけど、これはデフォルトの設定値。キーワード毎にPCかモバイルか登録することができるよ。
通常は「PC」だと思うけど、「モバイル」の検索結果を重視している場合は、そちらを指定しよう。
Local、Custom parameters
他にも、Localという項目と、Custom parametersという項目があるが、検索者の所在地など検索パラメータを付与したい場合に設定できる、ちょっと上級者向けの項目。
必要があれば設定しよう。ちなみに僕は空欄。
以上、設定を変更した場合には必ず「SAVE」ボタンをクリックし忘れないようにね!
ここまでで簡単な設定は完了っす!!
グループの登録

まずはグループを作成する必要がある。
僕はこの、ザ サイベース ブログと、おと風景、そして検索順位の動向を見守りたいキーワード(主にアフィリエイト)をSEO調査用として設定している
サイトの登録
グループを作ったら、グループ名をクリックして中に入り、「Add website」ボタンを押すことでサイトの登録ができる。
設定できる「Pattern」は下記とおり。
Exact Domain | 完全一致 |
---|---|
Domain + subdomains | サブドメインや下層ページのURLも許容 |
RegEx | 正規表現 |
僕は「Domain + subdomains」を設定しているよ。
検索順位取得開始
「CHECK RANKS」 → 「Check all keywords」と進むと下記のポップアップが出る。

「Check all keywords」をクリックすると検索順位のチェックがスタートするよ!
前述したとおり、Google検索の間には待ち時間が発生するためキーワードが多ければ多いだけ結構な時間がかかるので気長に待とう。
「Rechheck failed/newkeywords」は、新しくキーワードを追加してすぐ検索順位を取得したい場合や、順位取得に失敗したキーワードがあった場合に使用できる。
こんな感じで、自分のサイトの順位変化が一目で分かる!

RankgruSEOは1週間分しか一度に見れないので、SERPOSCOPEだと横に沢山表示されて便利!
検索データの削除や再チェックが可能
SERPOSCOPEは、同じ日の検索結果を複数保存してくれる。例えば、11月1日に2回検索したのがこんな感じ。

朝に検索順位を確認して、同じ日の夜に再度検索順位を確認するといった使い方ができるよ。
ちなみに、もしも間違えて2回検索してしまったとしても大丈夫。
「ADMIN」 → 「TASKS」 と進んで、実行したタスクから削除ボタン「X」を押せばOK。

この「TASKS」の実行済みタスク一覧画面には、更新ボタンもあるので、検索エラーなどが発生した場合や追加したキーワードがある場合に押してもよい。
ただし、当然のことだけど過去の日付のタスクを実行しても、Googleの過去の検索順位を取得してくれるわけではないので注意。
検索順位の確認画面
検索順位を確認する画面では、先ほどの表で表示されたもの以外に、GRCのようにグラフで順位の推移を表示してくれるものや、

順位が上昇したもの、下降したもの、変化がなかったものでグループ分けして表示してくれる画面がある。

IMPROVED POSITIONS | 順位が上昇したキーワード |
---|---|
LOST POSITIONS | 順位が下降したキーワード |
UNCHANGED POSITIONS | 順位の変動がなかったキーワード |
さらに、それぞれのキーワードについて、1位から100位までのサイトの順位変動を記録してくれる。
例えば激戦キーワード「ウォーターサーバー」ではこんな感じで確認可能。

さらに、設定したキーワードの推移を円グラフで表示することもできる。
自分が設定したキーワードの中で、10位以内のものが3分の1位は占めてるなーとか自己満足に浸れるぞ。

円グラフの隣に小さく表示される「SCORE」のグラフが地味に便利だったりする。設定したキーワードの順位がサイト全体で上昇傾向にあるのか下降傾向にあるのか掴むことができる。SNSでバズったりしたら、サイト全体の評価が高まったとか、効果がなかっただとかが分析しやすい。
これだけの機能があれば、検索順位の変動を効率よく確認できるはず...!
まとめ
Macでも使える検索順位チェックツールに、かつてこれだけ高機能で登録キーワード、登録サイト無制限、そして無料というものがあっただろうか...!
ここ数年間MacがメインPCとなっているので、これから当分愛用していきたいと考えている。
これまで使ってきたRankgruSEOも激安の有料アプリで、1年以上順調に順位チェックできている。こちらは、だいぶシンプルなアプリだけど、今後のアップデートにも期待しているので合わせて使い続けていきたい。
SERPOSCOPEとRankgruSEOの両方で日々順位を取得していれば、全く順位が計測できないという日を極力避けられるんじゃないかと考えている。
順位が取得できないとすれば、それは僕がPCを立ち上げ忘れた日だw
Macユーザーで検索順位チェックツールの導入に悩んでいる人は、是非一度SERPOSCOPEを試してみてほしい。