光回線を導入したものの、思ったより通信速度が出ないとガッカリすることがあるかもしれません。
実は、ルーターの設置場所を変更すると解決するかもしれません。
そこで今回は、ルーターの設置でNGな場所5つと、おすすめな設置場所2つについて紹介します。
無料で簡単に速度改善できる可能性が高いので、ぜひ読み進めてください!
目次
光回線が速くない!?ルーターのNGな設置場所はこの5つ!
Wi-Fiルーターを設置する際、置くのを止めたほうが良い場所が5つあります。
- 床に直置き
- 電子レンジなどの近く
- 水槽などや台所付近の水回りの近く
- キッチン周辺
- 棚の内側
しかしなぜ、上記の場所にルーターを置かない方が良いのでしょうか。
電波の特性を交えながら理由を説明していきます。
ルーターを床に直置きしている
ついやってしまいがちなのが「ルーターを床に直置きしていること」です。
なぜルーターを床に置くことがNGなのかというと、電波はルーターを中心に球体状に飛ぶからです。
床の上に直置きしてしまうことで、およそ半分近くの電波が飛ばなくなってしまいます。
せっかくルーターの性能がよくても、これでは活かしきれていませんよね。
電波を効率よく拾って快適なインターネット通信を行うためにも、床から1mでも2mでも高いところに設置すると良いでしょう。
電子レンジなどの近くに置いている
NGな設置場所の2つ目は「電子レンジやTVの近く」です。
なぜ電子レンジやTVの近くに置いていてはダメなのかというと、電波は類似波長があることで打ち消し合う特性(強くなる場合もある)があるからです。
似た電波が飛んでいる時、電波はお互いを打ち消し合って弱くなる性質があります。
2.4GHz帯は家電との相性が悪い
ここで気をつけたいのが、2.4GHz帯でWi-Fi通信を行う時です。
- 電子レンジ
- 冷蔵庫
- テレビ
といった家電から発せられる電磁波は、
300MHz〜3GHz
となっており、場合によっては2.4GHz帯と波長が重なります。(類似波長)
同じ2.4GHz帯の電波が飛び交うことで、電波同士が打ち消しあって波長が弱くなってしまうのです。
特に大型テレビの後ろにルーターを隠すように置いている場合、類似波長が発せられて電波精度が弱くなりがちです。
盲点ではありますが、意識して家電から離れた場所にルーターを置くと良いでしょう。
水回りの近くに置いている
そして水回りの近くもNGです。
なぜかというと電波は水中に入ると散乱・吸収され弱くなる特性を持っているからです。
特に水槽や台所周りにルーターを置いている場合は、電波が水中で拡散され飛びがよくない状態に陥っていると考えられます。
水中でなく液体が近い場所、例えば加湿器などが近くにあっても同様です。
また水辺周辺に置くことは漏電の観点からもおすすめできません。
キッチン周りにルーターを置いている
ルーターのNGな置き場所として「キッチン近辺におくこと」も挙げられます。
実はキッチン周りの素材でも電波の反射が起こりやすくなるからです。
例えばよく使われる「キッチンシンク」の素材はステンレス(金属)です。
また冷蔵庫の付近では先の類似電波による、電波干渉が起こります。
- 金属による電波の反射
- 類似電波による電波干渉
こういった現象が起きやすいキッチン周辺は、ルーターを置いてはいけない場所とも言えます。
金属は電波を反射する特性がある
なぜ金属が電波を反射するのかというと、金属には自由電子が存在するからです。
金属に電波が当たることで自由電子が反応し、当たった電波と同じ周波数を持つ電子の移動が発生するんですね。
これが金属による電波の反射の仕組みです。
そのためキッチン周辺では、ルーターからの電波精度が極端に落ちてしまう原因に繋がります。
こうした金属は電気を通しやすい(=電波が反射しやすい)といった事象を踏まえると、
- 金メッキ処理が施されている食器
- 金属でできた食器
- アルミのカップ
といった食器類が置いてあるキッチンや食器棚については、やはりルーターの置き場所としてはNGでしょう。
棚の中に収納する
意外とやってしまいがちかもしれないのですが、ルーターを棚やテレビ台の中に収納してしまうのもNGです。
棚の中にルーターを入れてしまうと、檻の中の入れられているような状態になるため電波を抑えてしまうんですね。
一見するとTV台の枠の中などはルーターの置き場所として最適なイメージですが、
- TV放送から発せられる2.4GHz帯の類似電波による干渉
- 電波の飛びを阻害する囲まれた場所
といった電波障害の要因が重なっている環境です。
そのためキッチン同様、TV台の中などはルーター設置に関しては危険地帯であると言えます。
【番外NG】すりガラスの近くやコンクリート部屋も要注意
ルーターの置き場所として、先に挙げた5つの他にも注意したい場所があります。
それは、
- すりガラスで囲まれた場所
- コンクリートの部屋
といった場所です。
というのも「すりガラス」は表面の凹凸によって電波が乱反射し、「コンクリート」は中にある鉄筋によって電波の反射が起こってしまうんですね。
またホコリやチリを防ぐために「ルーターに布などをかぶせる」というのもNGです。
布に囲われてしまうことでルーターが熱くなり、熱暴走を起こしてしまう可能性があるからです。
ルーター設置におすすめな場所は机や棚の上
ここまでのルーターの設置場所について整理すると、
- 1m〜2mの高さがある所
- 電子レンジなどが近くない所
- 水回りでない所
- 囲われていない所
といった条件が揃っている場所になります。
ただ全ての条件を想定すると家の中央が望ましいのですが、あまり現実的とは言えませんよね(泣)
そこでおすすめしたのが、机や本棚の上にルーターを剥き出しで置くことです。
机の上
ルーターを置くのにおすすめな場所の1つ目は、机の上です。
なぜなら、
といった条件が揃っているから。
さらに近年はデザイン性の高いルーターも増えているため、机の上に置いてもそこまで景観を損ないません。
電波の飛びを阻害しない条件である高さや場所、置いたときの見た目も踏まえ、机の上にルーターを置くことはおすすめな設置場所の1つです。
机の素材には注意が必要
ただし注意したいのは、机の素材が金属でないことです。
先に話したように、アルミなど作られた金属性の机では電波の反射が起こってしまうため、Wi-Fiの電波強度が弱くなってしまう可能性があります。
もし机の上にルーターを置くことを考えているのであれば、机の素材には木製を選ぶことをおすすめします。
棚の上
さらにもう1つルーターの置き場所におすすめな場所があります。
それは棚の上です。
棚についても机と同様、
といった条件が揃っています。
棚の素材は金属でないものを選ぶ
机の件と被りますが、ルーターを設置する場合は棚についても金属素材を避けた方が良いでしょう。
特に注意したいのがホームセンターなどで購入できる「スチールラック」です。
組み立てやすく簡単に棚ができるのですが、金属なので網目でも電波に影響が出てしまうんですね。
極力金属を使ってない棚の上に置く、ということを意識しておくと良いでしょう。
ルーターの設置場所によって一気に速度改善する可能性も
例えばドコモ光では、自分の住んでいる地域で光回線の通信速度を計測することができます。
自宅回線のネット通信速度と比較して計測結果の方が速ければ、ルーターの設置場所によって速度改善が期待できる余地があるかもしれません。
無料でできるので、ぜひ一度計測を行ってみてください。
※ 住んでいる地域をクリックすればすぐに計測結果が確認できます。
まとめ
今回はルーターのNGな設置場所と、おすすめな置き場所について紹介しました。
NGな場所は以下の5つでしたね。
- 床に直置き
- 電子レンジの近く
- 水回りの近く
- キッチンの近く
- 棚の中
逆にルーターのおすすめな設置場所は以下の2つです。
※ 素材が金属製でないこと
基本的にルーターは剥き出しで利用することで、
といった対応ができるので便利に使うことが可能です。
電波の特性を理解してルーターの設置箇所を変えることで、今よりグッと通信速度が速くなるかもしれません。