最近は1GB以上の高速光回線が人気で、すでに導入している人も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ実際に使ってみると、思ったより早くないなと感じることがありませんか?
有線LANでパソコンを使っていて、光回線が遅いと感じるならLANポートの規格が古いのかもしれません。
LANポートをギガビット対応にすることで、通信速度を大幅にUPさせることができます。
今回の記事では、使っているLANポートがギガビット対応か確認する方法を、Windows、Macの場合に分けて解説します!
目次
ギガビット対応のLANポートで1GB以上の高速通信を実現
LANポートとは、有線でインターネットを使いたい時にLANケーブルをパソコンにつなぐ差込口のことです。
現在、WiFiが普及していますが、通信の安定性などの面では、有線LANのほうが優秀です。
高速ネット回線に加入したのにどうも速度が遅いなという場合は、ギガビット対応のLANポートに変えることで1GB以上の高速通信を実現できる可能性があります。
【ギガビット回線】1000Mbps以上で通信できるネット回線のこと
ギガビット回線とは、1000Mbps以上の速さで通信できるネット回線のことです。
よくスマホのデータ量が何ギガと言いますが、これはトータルのデータ量のことで通信速度とは違います。
【3ステップ】WindowsのLANポートがギガビット対応か確認する方法
使用中のパソコンのLANポートがギガビット対応かどうか分からない場合は、念のため確認しておくようにしましょう。
この章ではWindowsのLANポートが、ギガビット対応か確認する手順を紹介します。
システムのプロパティを開く
WindowsのLANポートがギガビット対応かどうかは、「デバイスマネージャー」から確認できます。
デバイスマネージャーを開く方法はいくつかありますが、オーソドックスなのは「システムのプロパティ」を経由する方法です。
Windowsのバージョンによって手順が違うので注意しましょう。
システムのプロパティの開き方は以下となります。
「スタートボタン」→「コントロールパネル」→「システムとセキュリティ」→「システム」→「システムの詳細設定」→「システムのプロパティ」(Windows10)
「コンピュータ」→「システムのプロパティ」(Windows7)
VistaやXPでは、システムのプロパティを経由せずにデバイスマネージャーを開くことになるので、次の「ステップ2」から参照してください。
また、画面左下の検索ボックスに、「システムの詳細設定の表示」と入力して、システムの詳細設定を直接開くこともできます。
ちなみに、検索ボックスに「システムのプロパティ」と入力しても、システムのプロパティは表示されないので注意しましょう。
デバイスマネージャーを開く
システムのプロパティが開いたら、そこからデバイスマネージャーをクリックして開きます。
VistaとXPでは、システムのプロパティを経由せずに、以下の手順でデバイスマネージャーを開いてください。
「スタート」→「コンピュータ」(右クリック)→「プロパティ」→「デバイスマネージャー」(Vista)
「スタート」→「マイコンピュータ」(右クリック)→「プロパティ」→「ハードウェア」→「デバイスマネージャー」(XP)
ネットワークアダプターを確認する
デバイスマネージャーを開いたら、その中にある「ネットワークアダプター」をクリックすると、お使いのLANポートの規格が表示されます。
LANポートが複数表示されることがありますが、その場合は「Wireless」と書いていない方を参照してください。
表示されるLANポートの名前には、例えば「Realtek PCle GBE Family Controller」「Broadcom NetLink(TM) Gigabit Ethernet」などがあります。
これらの名前を検索するなどして、ギガビット対応かどうか確認してください。
ギガビットに対応しているかどうかの確認方法ですが、お使いのLANポートが、「1000BASE-T」や「10GBASE-TX」などの規格になっていれば、そのLANポートはギガビット対応です。
もし使用中のLANポートが「10BASE-T」や「100BASE-TX」といった規格なら、ギガビット非対応となります。
ほとんどのWindowsは対応済み
最近数年のパソコンなら、ほとんどギガビット対応しています。
10BASE-Tと100BASE-TXは1980年・90年代に登場した古い規格で、現在では1000BASE-Tが主流になりつつあります。
最新のWindowsなら、ほとんどのLANポートがギガビットに対応済みだと思っておいて大丈夫です。
ただし、100BASE-TXは長らく主流だった規格なので、中古パソコンをお使いの場合は、ギガビット非対応の可能性もあるので注意しましょう。
10BASE-Tは非常に古い規格なので、現在ではあまり見られません。
そして10GBASE-TXは最新の規格なので、まだまだ普及率が低いのが現状です。
【3ステップ】Macのギガビット対応内容を確認する手順
Macも数年以内に発売されたPCはギガビット対応となっています。
Macでギガビット対応かどうか確認する手順も紹介します。
Apple公式サイトを開く
MacのLANポートがギガビット対応かどうか調べるには、Appleの公式サイトを利用するのがおすすめです。
任意のMacを選択し仕様を開く
Apple公式サイトでは任意のMacの仕様を見ることができるので、そこからLANポートの規格を調べることができます。
Apple公式サイトトップページの一番上の部分を見ると、左から「Mac」「iPad」「iPhone」などの項目がありますので、一番左の「Mac」をクリックしてください。
Macのページに移動すると、画面上部に「MacBook Air」「13インチMacBook Pro」「iMac」など機種ごとのアイコンが出てくるので、お使いの機種のアイコンをクリックしてページを移動してください。
充電と拡張性の項目を確認する
各機種のページに移動したら、画面の右上に「概要」「MacOS」「仕様」「購入」という項目があるので、「仕様」をクリックしてください。
仕様のページが開いたら、ページの中段あたりにある「充電と拡張性」の項目を見ると、お使いのMacのLANポートの規格が書いてあります。
充電と拡張性の項目がどこにあるか分からない場合は、「Ctrl」キーを押しながら「F」キーを押して検索窓を出し、「充電と拡張性」と入力すれば、項目がどこにあるか表示されます。
機種によっては項目名が「接続と拡張性」となっていることもあるので、「充電と拡張性」の項目が見つからない場合はこちらで探してみてください。
充電と拡張性のイーサネットの項目に、「1000BASE-T」や「10GBASE-TX」対応と書いてあれば、その機種はギガビット対応です。
機種によっては「NBASE-T」と書いてあることもありますが、これは1000BASE-Tと10GBASE-TXの中間くらいの性能を持つ、「マルチギガビット・イーサネット」という規格で、こちらもギガビット対応となります。
【注意!!!】ギガビット対応でないLANポートでは1GB通信できない
最近は1GB以上の高速通信をウリにしている使用中光回線サービスが増えていますが、せっかく高速な光回線に加入しても、LANポートがギガビット非対応なら意味がありません。
LANケーブルや他の機器がギガビットに対応していても、LANポートがギガビット非対応だと、有線LANで1GB以上の高速通信をすることはできないのです。
ギガビット対応の高速回線が無駄になることも…
NURO光など最近話題になっている高速光回線サービスでは、最大1Gbps以上の速度をウリにして、大きく打ち出しています。
これを見ると、契約しさえすれば、誰でもすぐさま1Gbpsで通信できると勘違いしてしまいがちですが、実際はLANポートやWiFiの性能にも依存しています。
古い規格のLANポートを使っていると、せっかく高速回線にしても、無駄になってしまうこともあるわけです。
LANポートがギガビット対応してないときの解決策
LANポートを調べた結果ギガビット対応でないと分かったとして、その場合どうやって解決すればいいのでしょうか。
主な解決策としては、
- USB変換のネットワークアダプタの増設
- ギガビットEthernetアダプタの利用
という2つの手段が考えられます。
USB変換のネットワークアダプタを増設する
ネットワークアダプタとは、LANポートがついているネットワークカードのことです。
ギガビット対応のネットワークアダプタを本体に増設することで、ギガビットでの通信が可能になります。
ギガビットEthernetアダプタを利用する
Ethernetアダプタとは、USBポートをLANポートに変換するアダプターのことです。
USBポートにギガビット対応のEthernetアダプタを挿し、そこにLANケーブルを接続すれば、ギガビット対応のLANポートが搭載されていないパソコンでも、ギガビット通信を行うことができます。
まとめ
使用中のパソコンのLANポートがギガビット対応か確認する方法は、Windowsの場合はデバイスマネージャーにあるネットワークアダプターの項目を確認する、Macの場合は公式サイトの仕様のページから拡張性の項目を確認します。
もしLANポートがギガビット非対応だと分かったら、ネットワークアダプターやギガビットEthernetアダプタを使用して対応しましょう。