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私たちがよく耳にしている、有名なクラシックの曲。
その中には、オペラの作品が多くあります。
一言にオペラといっても簡単に説明することが難しいのですが、今回は、皆さんも聞いたことのある有名なオペラの作品をざっくりとご紹介します。
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なんとも美しい氷の世界!イタリアオペラの「トゥーランドット」
誰もが知っているこの曲!最近ではフィギュアスケートで一躍有名になりましたね。
オペラ「トゥーランドット」より「誰も寝てはならぬ」(作曲 プッチーニ)
舞台は中国。氷のように冷たい心のお姫様、トゥーランドット姫のお話しです。
その美しい姫に恋をしたカラフ王子。
しかし、妻になることを嫌がる姫は、王子に対して、恋の謎解きを出すのです。
次々と謎を解き明かすカラフ王子に動揺するトゥーランドット姫。
そこで、逆に王子から謎ときを提案します。もし、言い当てることが出来ればカラフは命を捧げることにしたのです。
そのお題は、カラフ王子の名を当てることでした。
そこで、姫は全精力を上げて彼の名を探ります。
王子の名が分かるまで誰も寝てはならぬ!と姫から命令が下るのです。
そして、あの有名な曲が流れます。
最終的には二人は結ばれますが、その愛までにたくさんの犠牲がある作品です。
王子の名を言い当てるために、なんと王子に想いを寄せていた女奴隷のリューが
拷問にかけられ、その後自害をしてしまうシーンがあるのです。
ただのハッピーエンドではなく、悲しい物語が秘められています。
勇気ある騎士の愛の物語!ドイツオペラの「ローエングリン」
結婚式で定番の曲といったらこれ!
オペラ「ローエングリン」より「婚礼の合唱(結婚行進曲)」(作曲 ワーグナー)
中世ヨーロッパでブラバント公がなくなり、その娘エルザ姫とその弟ゴットフリートが取り残されました。
テルラムント伯爵に預けられた二人でしたが、ある日、弟の姿が消えてしまい、姉のエルザが弟殺しの裁判にかけられます。
なんと、弟のゴットフリートは伯爵の妻、魔女のオルトルートに白鳥にされていたのでした。
しかし、そんな絶望的なエルザの前に現れたのは、謎の騎士「ローエングリン」。
ローエングリンはエルザとの結婚と、自分の素性を明かさないことを条件に、伯爵との決闘に挑み見事勝利!
しかし、魔女のオルトルートにそそのかされて、エルザはローエングリンの名を明かしてしまうのです。
素性がばれてしまったローエングリンはエルザの前から姿を消してしまい、そのショックにエルザも弟の腕の中で命を落としてしまうのでした。
この作品の中でもっとも有名なのが、婚礼の合唱(結婚行進曲)です。
二人が結ばれる、なんとも素敵な場面。おもわず胸がキュンとしてしまうシーンですがやはり、最後は悲しい別れが待っているのでした。
気の強い「カルメン」が魅力的な、見どころ満載のフランスオペラ!
有名どころがたくさん詰まった、フランスオペラの「カルメン」(作曲 ビゼー)
ヨーロッパの移動型民族のジプシーが登場するオペラです。
スペインのたばこ工場で働くカルメン。彼女はなんとも魅力的で1番の人気者。
有名な一曲「ハバネラ」歌うシーンで男たちを魅了します。
そんなある日、カルメンは喧嘩騒動を起こし捕らえられてしまいますが、衛兵のドン・ホセを誘惑し、逃がしてもらいます。
カルメンを逃した罪にかけられたドン・ホセですが、カルメンに熱い恋心を抱き、彼女の種族(ジプシー)の仲間になることを決意しカルメンに助けられるのでした。
しかし、恋の移り変わりが激しいカルメンは、闘牛士エスカミーリョに恋をしてしまい、それに嫉妬したドン・ホセはカルメンを刺し殺してしまうのでした。
なんとも身勝手でマイペースなカルメンの生涯が描かれています。
「カルメン」には、とても有名な曲がたくさんあるので、どの場面を見ても、
聴いたことがある曲が流れてきます。
この作品では、カルメンのなんとも魅力的でかっこいい女性があらわれています。
まとめ
たくさんあるオペラの中で、イタリア・ドイツ・フランスのオペラの中から一つずつ取り上げてみました。
様々な物語のオペラ。どれも「愛」がテーマになっているものが多いです。
恋い焦がれるような甘いシーンや、目をふさぎたくなるほど悲しいシーンなど迫力のあるオペラに心を奪われ、目が釘付けになること間違いなし!
あまり難しくとらえず、気軽にオペラに触れてみましょう!