たくさんのバレエ作品の中で誰もが知っている作品を多く手掛けたのがチャイコフスキー。
3大バレエといえばこれ!
「白鳥の湖」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」です。
どの作品も美しく華麗なバレエ。それぞれどんなストーリーなのか見てみましょう。
美しい娘と王子の愛の物語「白鳥の湖」
バレエといえば誰もがピンとくるのが「白鳥の湖」でしょう。
美しい娘オデットが悪魔に白鳥にされてしまう物語です。
はじまりでは、宮廷では王子のジークフリートの成人をお祝いする会が開かれています。
そこへ王子の母が現れ、花嫁を選ぶように言われます。
しかし、王子は気が進まず、弓を持って湖へ狩りに出かけます。
湖で王子が目にしたのは、月の光で美しい娘の姿が見える白鳥のオデット。
王子はその美しさの心を奪われ、自分の花嫁にすると決意します。
しかし、オデットを白鳥に変えた悪魔が自らオデットに化け王子を騙し、王子に愛を誓わせます。
オデットの仲間の白鳥たちが王子に騙されていること知らせますが、オデットは裏切られたことを知り湖に身を投げてしまいます…。
(※結末は悲劇版とハッピーエンド版と二通りあります。)
この作品の見どころはなんといっても白鳥の美しい踊りです。
たくさんの白鳥たちや、オデットの繊細なバレエにうっとりとしてしまいます。
クリスマスの夜に起きた不思議なお話「くるみ割り人形」
なんとも可愛らしく、子供に夢を与える素敵なバレエ。
少女クララに起こった不思議で楽しい物語です。
クリスマスプレゼントにくるみ割り人形をもらったクララ。
しかし、兄と取り合いになって、壊れてしまいます。
そこへ老人のドレッセルマイヤーが修理をしてくれます。
修理したくるみ割り人形をベッドの寝かせるクララ。
気になって夜中に覗きに行くと、12時になった瞬間なんとクララは人形ほどのサイズに小さくなってしまいました。
そこへ現れたのは、ハツカネズミの大群!
クララは驚きますがくるみ割り人形が引き連れたおもちゃの兵隊が助けに来てくれます。
その対戦でくるみ割り人形が負けそうになりますがクララがスリッパを投げつけると、ハツカネズミは去っていきました。
その拍子で倒れたくるみ割り人形はなんと王子に変身し、クララと王子は仲良く、お菓子の国へ旅立ち、金平糖の精霊に歓迎されるのでした。
「くるみ割り人形」は誰もが聴いたことがある有名な音楽が流れるシーンがたくさんあります。
可愛らしいお話の中にも激しいダンスや高いジャンプなどバレエの技術も素晴らしいです。
悪魔に呪いをかけられた美しい姫「眠れる森の美女」
映画やおとぎ話でも有名な「眠れる森の美女」。
心優しいオーロラ姫と嫉妬に狂った悪魔とのお話しです。
王国では可愛らしい娘のオーロラが誕生し、その洗礼式が行われるところからはじまります。
なんともおめでたい場に6人の妖精も招待され、一人一人オーロラに幸せになれるように贈り物の魔法をかけます。
そこへ自分だけが招待されなかった悪魔カラボスが怒り、オーロラに「16歳の誕生日に、指に針を刺して死んでしまうであろう」と呪いをかけてしまいます。
しかし、まだ魔法の贈り物をしていなかった妖精のリラはオーロラに呪いこそ解けないが、死ぬのではなく100年の眠りにつくようにと魔法をかけました。
16歳の誕生日、美しく成長したオーロラに4人の貴公子が求婚しに来ます。
しかし、その中の一人にカラボスが混ざり、オーロラの指に針を刺してしまいます。
眠ってしまったオーロラを見たリラは、オーロラが目覚めると同時に城も目覚めるようにと全てを眠りにつかせました。
100年後、狩りをしていたデジレ王子にリラがオーロラの幻を見せると、王子は美しいオーロラに心を奪われます。
オーロラを眠りから覚ますために、永遠の愛を誓う口づけをします。
そして、オーロラが目を覚ますと同時に城も再び眠りから覚めたのです。
永遠の愛で結ばれたオーロラ姫とデジレ王子。
結婚式ではたくさんの精霊や、6人の妖精たちに祝福され華やかなダンスを披露するのでした。
この作品はバレエの中でも4時間と上演時間が長くかなり本格的なバレエになっています。
そんな「眠れる森の美女」ではオーロラ姫の美しく華麗な踊りに目が釘づけなってしまいます。
まとめ
素敵な音楽、素敵な衣装、そして華やかなバレエのダンス。
どの作品をとっても、頭からつま先まで繊細な動きで表現されるバレエは魅力的でなんともうっとりしてしまいます。
言葉はないバレエでは音楽とダンスで物語を表現しています。
ひとつひとつ細かい動きまで体に表れるバレエに引き込まれてしまいますね。